はちみつとミツバチの知っておきたい事

ミツバチの恩恵アピセラピーの奨め

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アピセラピーという言葉をご存知ですか?

アピセラピーの語源は、<Api :アピ(ラテン語)ミツバチ><Therapie:セラピー(治療)>であり、ミツバチによる恩恵物による治療のことを意味します。

ミツバチが私たち人間にもたらしてくれている恩恵物はハチミツのみならず、プロポリス、ロイヤルゼリー、花粉、蜜蝋などが知られていますね。それらから得られる医療効果を利用した自然療法のことをアピセラピーというわけです。

古来よりヨーロッパでは、ミツバチと関わってきた深い歴史があり、養蜂技術や知識は日常生活における健康食品としても日本より浸透していて、アピセラピー製品の研究などは、随分早くから進められてきたのです。そのパワーは、例えばあのナポレオンも認めていて、彼が開いたフランス第一帝国の国章にも無数の黄金のミツバチが描かれていました。彼の国ではミツバチは神の使いとして崇められていたのです。古来よりフランス王家の様々な調度品や装飾品には黄金のミツバチが登場してきたのです。

 ミツバチが作り出す豊かな恵み

ではミツバチが作り出す生産物にはどんな種類があるのでしょうか。私の知る限り、人間に恩恵を与えてくれる昆虫はミツバチだけと言っていいかと思います。昆虫自身を食することはあっても、人間が摂取できるものを作り出せる昆虫はミツバチだけなのです。

ミツバチは様々な物質を作り出し、巣箱の中は自然界で生き抜くためのパワフルな生命の源、エネルギーにあふれています。

ミツバチが作り出す生産物は大きく分けて二つ。

❶ミツバチが外から採取して加工したもの→ハチミツ・花粉・プロポリス。

❷ミツバチの体内から作られたもの→ロイヤルゼリー・ミツロウ・毒液。

私たちは本当に驚くほど多くの恩恵をミツバチから貰っていることが分かりますね。

この数年では、ミツバチを観察し接することによる子供達の精神の発達が期待できる「蜂育」と言った活動も取り組まれているようです。確かに、私たち大人も春の花に訪れるミツバチの羽音を聞くと何故か癒された気分になりますよね。他の昆虫や蜂にはない特性です。

アピセラピーの観点からみたそれぞれの効能

❶ハチミツ

殺菌・抗菌作用、傷口の回復を早める力により、ハチミツは免疫力を高める効果があると言われています。またハチミツの糖類は、食べた後人体に直接吸収される単糖類なので、病気の際やスポーツ、登山などの滋養強壮やエネルギー補給に重宝されています。

詳しくはこちらをご覧ください→はちみつのパワー

❷プロポリス

太古より、プロポリスは、天然の抗生物質として、殺菌作用、抗菌作用、麻酔剤として使われてきました。

詳しくはこちらをご覧ください→プロポリスのパワー

❸花粉

ミツバチたちは、花から蜜を採取しながら、花粉を後ろ足で小さな玉にして集めて、巣箱に持ち帰るために花粉パンを作ります。これは、ミツバチ自身や巣の中の子供達の餌になるものです。花粉は炭水化物35%、たんぱく質20%、酵素やビタミン、アミノ酸など沢山の栄養成分を含んでいます。

詳しくはこちらをご覧ください→花粉のパワー

❹ロイヤルゼリー

その名の通りロイヤルゼリーとは女王バチだけに許される特別な食べ物です。それは、若い乳母ミツバチの頭部にある咽頭腺などから出る黄色っぽい乳白色の分泌物です。これを摂取することで、働き蜂の平均寿命が45日に対し、女王バチは4〜5年生きることができます。過去にはローマ教皇が病床の中でこのロイヤルゼリーでアピセラピーを受けたことで回復されたこともあり、ロイヤルゼリーが世界的に認められることになったことがありました。

生命エネルギーに溢れるロイヤルゼリーは人体機能を強化・向上し、脳の良い働きを保ち、高齢者や回復期にある病人へ活力を与えます。不快感を改善し、うつ病、体力的・精神的疲労の回復促進、免疫力を高め、身体器官の調子と自律神経系の調子を整え、体力の増強、そして脳の働きを助けると言われ世界各国で研究されています。まさにスーパーフードです。

詳しくはこちらをご覧ください→ロイヤルゼリーの驚異の力

 ❺ミツロウ

ミツロウはミツバチが巣を作るために腹部から分泌する物質です。口の中に入れても安全で、特に化粧品において優れた力を発揮し水分の蒸発や肌の保湿が失われるのを遅らせる保護膜を形成することで、肌に艶と滑らかさを与えます。蜜蝋リップクリームは有名ですね。

食用でもキャンディーの表面に輝きを与えるコーティングとしても使用されています。フランスでは表面にミツロウを塗って焼き上げるカヌレが有名ですね!ミツロウを使うことでパリっと焼きあがるようです。

詳しくはこちらをご覧ください→蜜蝋のパワー

❻ミツバチの毒針

ミツバチはよほどのことがない限り人を刺すことはありません。しかし、刺すことのできる毒針は持っています。その毒針で体を刺させることで治療効果を期待する方法があります。それは現代でも、世界各国で行われているアピセラピーの一つです。

ただ、近年では、蜂に何度か刺されることによる「アナフィラキシーショック」で亡くなる方も報告されていて、その危険性が指摘されています。ただ、これも一部の報告のため、禁止されている行為ではなく以前効果を期待されて行われています。

まとめ

アピセラピーではハチミツの種類によってもそれぞれ効果が違うと言われています。せっかくならアピセラピーの知識を正しく持ち、体調や性質に合わせて自分に合ったアピセラピー効果を期待したいですね。古代から先人達によって行われその効果が信頼されてきたこのアピセラピーですから、私たちは改めて見直す必要もあるのではないでしょうか。

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