皆さんが大好きなはちみつの採取は実は畜産業に分類されるって知っていましたか?ミツバチは家畜なんです。
自分が好きで毎日のように口にするはちみつが、どんなものなのかを知ることは、安心安全なものを口にすることでの健康維持に欠かせないことだと思いますよ。
しかし、ミツバチが家畜だなんて、えっなんで?どう言うこと?と思った人ほとんどでしょう。
ミツバチは家畜。それを飼う養蜂は畜産業なんです。
まず、ミツバチは家畜って嘘でしょ!と言いたくなる人がほとんどですよね、家畜って、牛や豚、鶏みたいな肉や卵、牛乳を得るための動物っていうイメージが強いですよね。でも実はミツバチもその仲間なんです。
例えば、乳牛なら放牧してたっぷりの牧草を食べさせて牛乳を絞らせてもらう、鶏なら、たっぷりの穀物を与えて鶏卵をいただく、それと同じことで、ミツバチに巣を提供することで、はちみつを採集させ、最後にはちみつをいただく。まさに畜産です。
ですから養蜂は畜産業として分類されますし、ミツバチを飼育するためには、各市町村に家畜としての飼育届けを提出することが義務付けられています。
は東京都の場合の届出の書類です。以前は、趣味で買う分には届出は不要だったようですが、現在は、趣味だろうが営業目的だろうがミツバチを飼育する場合は届出を提出しなければならないそうです。
別の記事で書いている東京の銀座で行われれている都市の屋上養蜂「銀座はちみつ」も立派な養蜂として届けられているのです。
養蜂のほぼ99%近くがセイヨウミツバチの飼育によるものですが、この届出は日本ミツバチでも必要となります。
セイヨウミツバチは人間の庇護がなくては害虫や病気から身を守ることができません。健康維持のための薬品も投与されなければ生きていくことが困難です。その点はやはり家畜と言えます。一方日本ミツバチはほとんど手間がかからず彼女たちの住処となる巣箱と蜜源を探し置いてやれば自分たちだけで生活していけるので本当は家畜とは言い難いのでが・・・・
はちみつの歴史は人類の歴史なんです
イギリスには「はちみつの歴史は人類の歴史」という古い言葉があるそうです。紀元前6000年ごろのスペインの壁画には野生のミツバチの巣からはちみつを採取している人が描かれているぐらいですから、あながち大げさなことではないのでしょう。古くは、かのエジプトのピラミッドのミイラづくりにもはちみつや蜜蝋、プロポリスが使われていましたし、クレオパトラがその美貌のためにはちみつを愛用していたという話も有名ですね。
日本でも日本書紀に養蜂のことが描かれているそうです。それほど、昔から人類とはちみつは深い関係にあったのです。
せっかくですから、養蜂の歴史を少し紐解いてみましょう
はちみつ好きのあなたは、私はちみつ好きなだけだから、そんな歴史とかどうでもいいし!なんて言わないで少し興味を持ってもらえると嬉しいです。ほっとケーキ食べながら、家族で「知ってるはちみつの歴史ってね・・・・」とか話すだけで、きっと尊敬されちゃいますよ。
どんな世界にも産業革命のように大きな転換期があるものです。養蜂の場合は1851年、アメリカの養蜂家が私たちがよく目にする巣箱の中に何枚もの巣枠を並べる巣箱を開発したことで起こったそうです。それまではミツバチの巣を壊して採取していたので養蜂というよりは単なるミツバチからはちみつを強奪していただけだったんです。
もう一つの転換期は、1865年にこれもまたよくテレビで目にする巣枠から蜜を効率的に取り出す遠心分離機が開発された時です。これにより飛躍的にはちみつ採取の負担が軽減されて、採取量も格段に増えたそうです。これが近代養蜂のスタイルとなり現在まこの方法が採用されているのです。
ちなみにメイプルシロップ採取は農業として分類されます。
メイプルシロップははちみつに似ていますが、サトウカエデの木の樹液を採取し、それを煮詰めて作られます。自然からの採取、この作業はまさに農家です。
同じ甘くてドロ〜としている食べ物なのに、かたやはちみつは家畜から採取する畜産業であり、かたやメイプルシロップはカエデの木から採取する農業であるなんてなんか不思議ですよね。
まとめ
いかがでしたか、ちょっと変わった角度からはちみつのことを書いてみました。
自分の口にするはちみつのことをもっともっと知りたくなりませんでしたか?
このブログではこれからも、はちみつを色々な角度から探り情報発信していきますので
どうぞお楽しみに。