三寒四温とはよくいったものです。暖かくなってきたと思ったら急に寒くなって。昨日は東京も吹雪いていいたようですが、明日はなんと日中は15度超えと4月上旬の気温になるのだとか。季節は間違いなく本格的な春を迎える準備が進んでいるようです。こんな中、ミツバチも活動を始めています。周りには蜜源(蜜の採取する花のこと)が日に日に増えてきて、「どうぞ蜜を取ってくださりませ」と言っているようですね。先日の日曜日、愛犬のマロンと散歩中、いつもの農道の脇の畑で綺麗な黄色い花を見つけました。あれ、菜の花かな?と思ったら全然違う。あれ、もしかしたら●●の花?葉っぱを見て気づきました。
この写真なんですが、何の花だと思いますか?ヒントは、皆さんも食べたことがある野菜です。よく鍋物とかに使いますね。
意外な野菜なんですよ。えっ、あの野菜からこんな綺麗な花が咲くの?と驚くかもしれません。
でも、本当は多くの野菜が綺麗な花を咲かせて、ミツバチに受粉してもらい子孫の「種」を作るのに一生懸命なんですよ。
大根の花は白くて可憐ですし、ニンジンやキャベツの花もとても綺麗です。ただ、人間は花が咲く前に収穫してしまうので、その魅力を知らずにいるんですよね。
さあ、そろそろ答えを言いましょう。
答えは、実は「水菜」です。農家さんが収穫しきれずにそのままにしておいた水菜が開花しているんです。
黄色の花で、パッと見はまるで菜の花そのものです。でもよーく見ると葉っぱが見慣れた水菜そのものなので納得してもらえると思います。
こんなふうに、畑で忘れられて花が咲いた野菜や、野草の花もミツバチの蜜源になって、あの百花蜜ができるんです。
他の野草の花としては、タンポポや、ホトケノザ(紫の小花)、
そして、白い小花のなずな(春の七草にも数えられていますね)などたくさんあります。
これからどんどん花爛漫の季節になりますから、至る所でミツバチを見かけるかと思います。
この季節、蜜集めには困らないわけです。
しかし、ミツバチはわずかな寿命の中で、一生懸命に蜜を集めてくれているのです。
見かけた時には、どうぞ、応援してあげてくださいね。