ミツバチが一生をかけて集められる花の蜜の量はわずかティースプーン1杯分にすぎません。でもミツバチはわずか1ケ月あまりの寿命の中で、懸命に蜜を集めてくれているのです。そんなミツバチの作業の様子をご覧ください。
※正確には、ミツバチは1ケ月の寿命の中で、生まれてから3週間程度は巣の中で働いていて、最後の1週間から10日ほどが外の世界に飛び立つことができ蜜や花粉を集めているそうです。
ミツバチの蜜集め作業動画の観るポイント
みつばちが上手に花の中をぐるぐると回って、蜜集めをしています。このぐるぐる回ることで、花の中の雄しべと雌しべの受粉を満遍なくさせることができているのをご覧ください。この作業が中途半端だと、果実はうまく結実ができず、奇形の実になったり、実がならなかったりします。
動画の花は、いちご農家さんのビニールハウス内のミツバチの作業の様子です。
いちご栽培を行うビニールハウスでは、冬から晩春にかけていちごの花が開花するのと、ビニール内に受粉を助ける虫も風も入ってこれないため、人工的にミツバチを巣箱ごと連れてきて受粉作業をしてもらいます。
※受粉作業用にミツバチは購入したりレンタルしたりできるんですよ。
ミツバチの蜜や花粉を集める習性と、受粉が必要な栽培作業との利害が一致しているんですね。
ちなみに、実はこれは農家さんぐらいしか知らないことですが、いちごの花にはほとんど蜜がありません。ですからミツバチは困ってしまうので、巣箱のそばに、人間が栄養となる食料(砂糖水や蜜など)を置いてあげるんですよ。
でも、本当の養蜂農家さんの場合は、蜜源(蜜の豊富な花)がたくさんあるところで作業をされますので、食料をあげる必要はありません。
また他の記事で、養蜂のことはお話ししますね。
まとめ
みつばちが1月という短い一生をかけて集めてくれる蜜です。人間はそれを横取りしているわけですから、少なくともみつばちに感謝しながらいただかないといけませんね。みつばちさんありがとう!感謝。