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養蜂に挑戦!VOL.7果たしてミツバチは来てくれたのか?

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日本ミツバチの養蜂に挑戦!点検報告します。

2020年の3月より挑戦を始めた、日本ミツバチの養蜂。まずは待ち箱(巣箱)に自然の日本ミツバチが住み着いてくれないことにはスタートできません。ここしばらくコロナ自粛のために、点検に行けていませんでした。6月も終わりになってしまいましたが、ようやく点検に行ってくることができました。さて、はて、結果はどうなったのでしょうか。

日本ミツバチの養蜂の準備についておさらい

しばらくこの養蜂に挑戦!の記事を投稿していなかったので、日本ミツバチの養蜂がどんなものなのかをご存知ない方や、忘れてしまった方がいらっしゃるかと思います。最初に、少しだけおさらいしておきましょう。

まず、日本ではミツバチが2種類いて、1つは皆さんがテレビや雑誌で馴染みのあるセイヨウミツバチ。これは外来種で人間が飼っているものです。そしてもう一つが日本の在来種であり、自然界で野生で生きている日本ミツバチ。この日本ミツバチを飼うためには、巣箱を用意して、彼女たちに気に入ってもらい、住み着いてもらう必要があります。住み着いてもらうための工夫がされた巣箱を「待ち箱」と呼びます。この待ち箱を環境のよい場所(もちろん地主さんの許可が必要ですよ)に設置し、あとはひたすら待つのみ。4月〜6月ぐらいで住み着いてくれなかったらまた翌年に挑戦です。

運よく住み着いてくれたら、人間はほんの少し彼女たちミツバチが住みやすい環境を整えてあげるだけ。ですから厳密には飼うというより、観察しているといった方が正しいかもしれません。そして、蜜が貯まる秋ごろに、少しはちみつを家賃というか管理費がわりにお裾分けしてもらうのです。

はちみつは全部は採りません。ちゃんと彼女たちが冬を越す間に食べる分を残しておかないと、冬の間に餓死してしまうからです。ミツバチがはちみつを集めて貯めておくのは、幼虫の餌にしたり、冬の間の保存食とするためなのです。

これが、日本ミツバチの養蜂のスタイルです。

ですから、今回、私がまず挑戦しているのは、日本ミツバチが住み着いてくれることを期待して待ち箱を作り、設置するところまでです。運よく住み着いてくれたら、本当の養蜂が始まるのです。でも、野生のミツバチなので、どうなるかは誰にも分かりません。

ミツバチが住み着くとは?

日本ミツバチの引越し作業のことを「分蜂(ぶんぽう)」と言います。春になるとミツバチの巣に新しい女王蜂が誕生するのですが、そうなると1つの巣にそれまでの女王蜂と合わせて2匹の女王蜂がいることになりますよね。それでは統制が効かないので、古い女王蜂は、新女王に巣を譲り、少数の家来を引き連れて巣を出ていかないといけないのです。この時、家来たちは新しい引越し先を探し回るのですが、そのタイミングで待ち箱(巣箱)を準備しておくと運がよければ引っ越してきてくれるというわけです。

少しでも確率をあげるために、待ち箱には、この引越し先探しをする家来たちが大好きなフェロモンを科学的に作った薬剤を置いておきます。これがまた高価なので泣けてしまいます。

※ぶら下がっている白いものがフェロモン剤です。この香りにミツバチが惹き寄せられます。

季節はもう夏。日本ミツバチの引っ越しシーズン終了です。

コロナ自粛で家に引きこもっている間に、季節はすっかり春から夏に変わってしまいました。この女王の新居探し(分蜂)は6月頃までには終わるので、もし今回の点検でミツバチが住み着いてくれていなければ、翌年の春をまた待たなければ行けません。1年に1回しかチャンスはないのです。

ですから、今回のラストチャンスの点検はドキドキです。もしだめだった場合は、巣箱を一旦撤去して来年に向けて準備し直しとなります(涙)。

いよいよ点検。結果は?

待ち箱は、今回2ヶ所に設置してあります。1ヶ所は小高い丘で湖を一望できる場所。

春には枯れ草しかなかったのに、すっかり夏草に覆われていました。

結果は、ダメ!残念ですが、ミツバチの出入りは見当たりません。見晴らしはいいのですが、周りに太陽を遮るものがなく、ミツバチのお気に召さなかったようです。

残りの1ケ所は、放置されたハーブガーデンの奥の木陰。こちらは日を遮るものもあり、期待がもてます。

しばらく来ないうちに、周りはすっかりアップルミントが生い茂りハーブガーデンに。ハーブの花も咲くのでとても体に良い蜜を集めることができそうな場所なのですが、さあどうでしょうか?

日本ミツバチの引越し成功です!

近づいていくと、何やら心地よい羽音が!もしかしたら!ドキドキしながら巣の入り口を確認します。

いましたー!日本ミツバチです。お尻の島島模様が同じ黒い線なのが確認できました。たまに、飼われていて逃亡したセイヨウミツバチが入ることがあると聞いていたのでどうかな〜と思いましたが、絶対に日本ミツバチです。体も少し小さいのも特徴です。いやーびっくりしました。半分諦めていたので、本当に嬉しいです。

出入りする働き蜂の数がそれほど多くないので、まだ引っ越して時間が経っていないようです。これから働き蜂が巣作りを頑張って、女王蜂は卵をどんどん産み、働き蜂の数を増やしていきます。引越しの時に女王が引き連れる家来は3000匹から5,000匹。新居に入ってからその数を増やし、30000匹から50,000匹ぐらいまでになるそうです。

これから採蜜までの経過を報告しますね

今回はまずは日本ミツバチの転居が確認でき大成功でしたが、本当の養蜂はこれからです。日本ミツバチは基本世話することはあまりないのですが、それでも害虫対策や気温対策など、人間がサポートしてあげられることがいくつかあります。そのお礼として秋に蜜をいただくのですから頑張らないといけません。ただで蜜を取っては泥棒ですからね(笑)。

これからその作業や、ミツバチの可愛い様子を皆さんに報告していきたいと思いますので、どうぞ期待していてください。

最後になりましたが、今回の点検をまとめた動画をご覧ください。

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