はちみつってとっても体に良いってよく聞くけど、いろんなはちみつがあってどれが良いのかよくわからない。という方が多いのではないでしょうか?ネットで調べてもたくさん紹介されていて迷ってしまいますよね。そこで、今回は、お店やネットではちみつを選ぶ際のポイントをお教えしたいと思います。あなたにぴったりのはちみつ選びの参考にしてくださいね。
目次
後悔しないためのはちみつ選び方法10選
はちみつ選びのポイントはいくつかありますが、私のお薦めするポイントを大きく8つに分けてお話ししますね。各ポイントにも細かいポイントが含まれていますが、それも参考にしてみてください。
❶自分が何のためにはちみつを利用したいのか目的をはっきりしておこう
まず一番大切なのがこれ。あなたがはちみつを何に使いたいと思っているかです。単なる甘味料としてだけなら、高価な本格的なはちみつではなく、市販品の安価なもので十分ですし、健康のためにということであれば多少高くても栄養や酵素の保たれた本物のはちみつを選ばなければ意味がありません。市販の安価なはちみつは500円も出せば気軽に購入できますが、マヌカハニーのような栄養価や効能の期待値高いものは5000円以上はする訳で、全く価格が異なります。無駄な買い物にならないよう、コスパも考えながら目的に合うはちみつの種類を選ぶことがまずは後悔しないはちみつ選びの一番のポイントです。
❷はちみつの種類の基礎知識を持っておこう
●はちみつの分類:はちみつは「純粋はちみつ」「加糖はちみつ」「精製はちみつ」に分けられます。「純粋はちみつ」は豊富な栄養が入っていて、人工的に手を加えない天然のはちみつで、「加糖はちみつ」「精製はちみつ」は人工的に手が加えられたはちみつ風味の単なる甘味料になります。
●はちみつの加熱処理の有無:はちみつは、ミツバチの養蜂箱からはちみつ採取されてから、何の加工や処理もされずすぐに瓶詰めされる場合と、そこから工場で加熱処理や複数のはちみつとブレンドするなどの処理がされているものに大きく分けられます。非加熱で無加工のはちみつは、はちみつ本来の栄養素や効能が活かされたままのはちみつです。加熱処理されたはちみつは熱により栄養素や効能が破壊されて本来のはちみつのパワーが損なわれてしまったものです。栄養価はどちらも高いのですが、健康への効果を期待できるのは非加熱で無加工のはちみつです。ただし、このはちみつは価格が高いものになってしまいます。
●はちみつの産地:はちみつは、大きく分けると海外産と国内産とあります。海外産の場合、現地で商品化されたものを商品として輸入している場合と、原料として輸入して国内で加工・瓶詰めして販売する場合とに分けられます。
●はちみつの蜜源となる花:ミツバチがどの花の蜜を採取してきたかによりはちみつの風味が変わってきます。はちみつの味を決定付けるのは花の種類です。レンゲやアカシアなどが有名ですが、様々な花の種類が存在します。
●ミツバチの種類:流通しているほとんどのはちみつはセイヨウミツバチが採取したはちみつです。国内では在来種の日本ミツバチが採取したはちみつも存在しますが希少なものであまり流通しないのと大変高価なものとなっています。
●ミツバチからの恩恵:はちみつの他、ロイヤルゼリー、プロポリス、花粉、蜜蝋、ミツバチ針があります。どれも人間の体には有用なものです。
❸はちみつの表示物から情報を得よう
はちみつの面面の商品名が記載されているラベルの他、裏面の品質・出所表示はその品質を知る上で重要なヒントとなります。ただ、規則で決められている記載項目では実は本当の品質を知ることは難しいのが現実です。
これらの表示では、最低限の事しか知ることができないのです。今は、ネットで産地や生産者、品質まで詳しく調べられる時代です。できれば、ネットで詳細を確認して購入するか、はちみつ専門店で購入することをお勧めします。ただ、単なる甘味料としてはちみつを購入するのであれば、そこまで拘らずにスーパーでこのラベルを見て、余計な添加物は入っていないか、花の種類は何かを調べる程度で購入されたら良いと思います。
ネットで調べる際には、この記事の8つのポイントに従って調べると良いですよ。
❹国内販売業者の商品の見方を覚えよう
日本国内で流通しているはちみつは大きく分けて、次のような販売方法が取られています。
1)日本の養蜂場で採取されたはちみつを日本国内で加工し国産はちみつとして販売する。
2)原料のはちみつを海外から輸入し、日本国内で加工し日本の商品として販売する。※この場合は原産国に原料輸入した国の名前が記載されています。
3)海外で商品化されて販売されているものを、日本の会社(個人)が輸入し販売する。
実は、日本ははちみつの自給率が5%しかなくほとんどが輸入はちみつに頼っているのが現実です。ただし、輸入のはちみつが品質が悪いということでは決してありません。むしろ、欧米のはちみつへの品質基準は日本以上に厳しいものなのです。ただ、アジア諸国から輸入されているものは、残念ながら注意が必要かもしれません。
上記の1)と2)は品質表示が日本語であり、全国はちみつ協議会という組織が品質基準を取り決めしているのである程度の品質保証が表示を見ればわかります。この協議会の規定では、はちみつ本来の糖度80%以上で混ざり物なしのものを「純粋はちみつ」という呼称を使用して良いとなっているため、ラベルに「純粋」と書かれてあれば、天然のはちみつです。これも一つの選び方のポイントですね。純粋はちみつの商品には下記のマークが付いている場合が多いですが必ずではありませんので、一つの基準と思ってください。
ちなみに、3)の海外産は一般消費者がパッケージを見ても真偽はわかりにくいので取り扱い業者・店舗で確かめるしかないようです。ネット販売されている海外商品は、輸入業者がHPで翻訳・解説していることが多いのでそちらを参考にするもの良いでしょう。ご自身で海外から取り寄せる場合は自己責任ですね。
❺非加熱か、加熱処理加工されているか確認する
はちみつは、養蜂箱から採取された後に「フィルターにかけながら不純物を取り除きながらすぐに瓶詰めされる」か、「一斗缶などの大容量容器に一時保管」されます。すぐに瓶詰めされるものは非加熱で、他の種類のはちみつとのブレンドされるなどの加工もされず、はちみつ本来の素晴らしい栄養や酵素を保ち、様々な効果効能が発揮されます。
しかし、大量容器に一時保管されたはちみつは時間が経過する中で粘度が出てしまいフィルターも通りにくくなるため、瓶詰めが困難になります。そこで加熱し溶かすことで作業効率を上げます。この時の加熱は水分を飛ばし、糖度を80%以上にするという目的もあります。しかし、この加熱がはちみつの栄養素や酵素を破壊してしまい、はちみつ本来の効果効能を著しく損じたはちみつにしてしまうのです。残念ながら、国内に流通しているはちみつのほとんどがこの加熱処理されたものとなっています。そして、加熱処理されているかどうかは表記の義務がないのです。
しかし、最近は非加熱に注目も集まり、非加熱での製造をしてラベルに「非加熱」表示を心掛けている養蜂場も多くありますので、「非加熱」のはちみつを探すことは容易になっています。ぜひ、本当に体に良いはちみつを探すときに「非加熱」かどうかを確認してみてください。
❻自分の好みに合うはちみつの蜜源花を探そう
ミツバチが花蜜を採取する蜜源は地域や季節によって様々です。一般的に知られていてなじみやすい風味なのはレンゲやアカシアの花ですね。効果効能の力が強いマヌカなどもあります。日本ミツバチのはちみつは百花蜜と言って、様々な花から集められて栄養価も高く味も複雑で深いものもあります。フルーティーな味わいを楽しめるミカンはちみつやりんごはちみつ等、それぞれに風味に特徴がありますので、自分にあう風味のものに出会うまではちみつを試食してみるのもはちみつの楽しみの一つだと言えます。はちみつ初心者の方は、まずは比較的万人受けするレンゲやアカシアから始めるのをお奨めします。
❼海外産はちみつか国内産はちみつかを選ぼう
国内に流通gしているはちみつの95%は輸入のはちみつです。ですからほとんどが海外品だということですね。日本語のラベルがついているから国産だと勘違いしている方もいるかもしれませんが、裏の品質表示をよくみてください。現在両名のところにどの国のはちみつかが記載されています。ほとんどが中国やアルゼンチンなどの外国名のはずです。これは、日本のはちみつメーカーが、原材料として海外からはちみつを輸入し、それを日本国内で加工し瓶詰めしているからです。海外産として販売されているのは、海外で商品として流通しているものを、商品として輸入しているものです。海外のはちみつはマヌカハニー のように素晴らしい効果効能を発揮するものや、珍しい花のはちみつが楽しんだりすることができます。国産のはちみつは、国内の養蜂業者さんが国内の花から集めたものです。どちらが良いかは人それぞれですし、判断基準が異なりますので、一概には言えません。ただ、はちみつ本来の高い栄養価と効果効能を期待する私の基準でいわせていただくと、国産の非加熱の純粋はちみつを選ぶ方が良いようには思います。ただ、ニュージーランドでしか採れないマヌカハニー のような素晴らしいはちみつもありますので、海外産が悪いということでは決してありません。
あえて言うならば、国産のものや養蜂が盛んに行われ高品質なニュージーランド産、はちみつ作りの基準が厳しいヨーロッパ産の物を選ぶのがおすすめです。
❽信頼できる養蜂場やはちみつ輸入会社を探そう
はちみつ人気の中でたくさんのはちみつを取り扱う会社ができています。それ自体は喜ばしいことなのですが、中には紛い物のはちみつを販売している会社もないわけではありません。消費者である私たちが、しっかりと勉強して騙されないことが大切です。しかし、1つ1つはちみつの真偽を確かめるこあとは実質難しいので、まずは信頼できる取り扱い業者を見つけることが大切です。国内の養蜂業者さん直売ならまず安心ですし、海外産を扱う会社でも、きちんとHPで産地や製品の情報を開示している会社なら安心と言えます。安いから、とかパッケージが綺麗だからのような基準で選んでいると単なる甘味料でしかないはちみつを掴んでしまうかもしれませんよ。私たちも賢い消費者になりたいですね。
❾コスパを考え自分の予算に合うはちみつを選ぼう
高ければ安心。良いはちみつ。というのは半分正しく半分間違いですね。逆説的に、安いはちみつは紛い物の割合が高いですが。値段の高さは、確かに上質のはちみつの選択基準の一つにはなるかもしれませんが、消費者としては、できるだけ安く良いものを手に入れたいですよね。例えば抗菌作用の高いマヌカハニー を例に挙げると、このはちみつにはグレードが何段階かあり、値段もそれによりどんどん高級になっていきます。しかし、一般の私たちはちみつ好きにはグレードの高いものは、余計な機能を備えたハイスペックのパソコンのようなもので使いこなせません。自分がどんなことをはちみつに求めているのかをよく考え、その目的に似合うレベルと価格のものを選べば良いのです。ですから高ければ良いというのは半分間違いなのですね。
➓一度に買うはちみつの量を決めよう
良いはちみつは長期の保存が効く保存食品です。何年も常温保存可能ですが、やはり採集から年月が経つと風味が失われてきてしまいます。目安としては2年以内に消費してしまえる量がいいでしょう。もちろん、毎月購入するために少量買いもありです。ただ、少量ずつで購入すると割高になってしまいます。一般的に言われているお薦めの購入量は500g〜1kg単位です。
●消費量の目安は?
1000gだと、大きめスプーン1杯を毎日食べて、約2.5~3ヶ月。その他、料理とかにも使うとなると、1kgはそれほど多い量ではありません。
300gや600gサイズも販売されていますが、どうせなら、1kgを基準にして買うほうが何かとお得になります。多くのハチミツ店でも、やはり1kgや1.2kgサイズが人気商品になってい流ようです。
せっかくのはちみつです、フレッシュなうちにいただきたいですよね。もし、長期間使わずに結晶化もしてしまったはちみつがあれば、料理の甘味料として使えばいいので、捨てるのだけはやめましょうね。
ちなみに、ミツバチ1匹が一生かけて集められるはちみつの量をご存知ですか?それはティースプーン1杯分しかないんです。皆さんがひとなめしてしまう量ですが、ミツバチがまさに文字通り一生懸命採取してくれたはちみつです。疎かにはできませんね。
まとめ
いかがでしたか?はちみつ選びのためのポイント10選。結局は賢い消費者になることが大切だと言うことです。しかし、はちみつの場合は、色々はちみつやミツバチのことを調べて勉強してみるととても奥深く興味深いのでぜひ、色々調べて勉強されることをお勧めします。きっとあなたのはちみつ生活がより楽しくなり、そして健康に過ごせるようになること間違いないと思います。
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