はちみつとメイプルシロップの違い

メープルシロップは赤ちゃんが食べても大丈夫?

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結論から言うと赤ちゃんが食べても大丈夫、安全です、しかし注意も必要なので、下記を最後まで読んでくださいね

メープルシロップは、カエデ科の植物から採取した樹液を高温で煮詰めて濃縮させた天然素材の自然の甘味料なので、大人はもちろん赤ちゃんが食べても大丈夫です。しかしそれでもいくつか注意は必要なのです。

一番心配されるのは、はちみつで注意されるように「ボツリヌス菌」が入っているんじゃないかということだと思いますが、大丈夫です。この菌は入っていません。細菌類も、生産する際に高温で煮詰めるため殺菌も十分されているのです。

そもそもメープルシロップをはちみつと勘違いしている人も多い事実!

そもそも、メープルシロップとはちみつとの違いがわかっていますか?これが意外に勘違いされているのですが、メープルシロップははちみつではありません。かく言う私も、実ははちみつのことを好きになって調べていて初めて知りました(汗)

先に書いたように、メープルシロップはカエデ科の樹液を煮詰めたものですし、はちみつはミツバチが花の蜜を集めて巣で完熟させたものですから、素材も作られる過程も全く違うわけです。

小さな時から、メープルシロップをはちみつと呼び続け、どちらも同じようなものだと思っていたのが恥ずかしい・・・。

でも、どちらも甘くて、とろーとした茶色の液体ですから勘違いしてしまうのも仕方ないですね。

このメープルシロップとはちみつの違いは詳しく別のページで説明していますからそちらをご覧ください。どちらも自然の素材から出来ていて栄養価の高い食品ですが、どちらもすごい力を持っていますから要チェックですよ。→はちみつとメープルシロップ徹底比較

話を元に戻しますが、はちみつと違い「ボツリヌス菌」の心配のないメープルシロップは赤ちゃんにとってとても魅力的な食品です。その魅力を十分理解した上で、赤ちゃんやお母さんに最適な使い方をしていきましょうね。

はちみつとメイプルシロップの成分や特徴の違いを詳しく知りたい方は→こちら

離乳食の味付けに役立つメープルシロップ

メープルシロップは砂糖の代用の甘味料としておススメです。メープルシロップはミネラルなど健康に役立つ成分も多いので、調味料として使うだけで離乳食の栄養価をアップさせることができるんです。
ビタミンB群、亜鉛、カリウムやカルシウム、マグネシウムがたっぷり入っています。程よい甘味もベビーフードの味付けとして理想的なので、仕上げに使うだけでも赤ちゃんが喜ぶ離乳食が完成します。

カルシウムやカリウムは「赤ちゃんに足りない栄養素」です。逆に、摂り過ぎているのが「塩分」です。カルシウムは骨や歯の成長に必要ですし、カリウムは余分な塩分を排出してくれるので一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなるのです。

赤ちゃんの食事にメープルシロップを取り入れて、健やかな成長を願いたいですね。

赤ちゃんにあげる際の注意ポイント

注意1)食べさせる時期:ボツリヌス菌の心配がないといって、離乳前からあげるのはNGです。メイプルシロップをあげるのは、生後10ヵ月前後の離乳食頃からにしましょう。

注意2)食べさせ方:離乳食に入れて食べさせます。スプーンなどで直接食べさせるのは避けましょう。何かにかけたりして直接食べさせるのは2〜3歳頃からにしましょう。

注意3)肥満や虫歯に注意:赤ちゃんにメープルシロップをあげるときには「肥満や虫歯」に注意しましょう。いくら栄養がたっぷりといっても、メープルシロップは甘味料です。与えすぎると、肥満や虫歯の原因になるんですよ。

注意4)偏食になるのを避けましょう:赤ちゃんは甘いものが大好きです。メープルシロップばかり与えると、メープルシロップで作ったものしか食べなくなりますので気を付けてくださいね。

注意5)偽物のメープルシロップに注意:メープルシロップはカナダ産のものが安全でおすすめです。「オーガニック」と書かれているものを選びましょう。メープルシロップとは名ばかりで、日本国内ではちみつや水飴を混ぜてかさあげしたまがい物もありますので、購入の際には、生産国、成分表をしっかり確認してください。※特にはちみつが混ぜこんであると、赤ちゃんに安全だと思ったものがボツリヌス菌の心配が出てくるので要注意です。

妊娠中や授乳中に大活躍するメープルシロップ咳止め

メープルシロップはボツリヌス菌の心配がないので、妊娠中、授乳中に口にしてもまったく問題ありません。むしろ低カロリーで栄養価が高いので、出産前後の甘味料にぴったりです。普段の甘味料をメープルシロップに替えるだけでもヘルシーな食生活になりますが、咳が出ている時の咳止めシロップ代わりにもなります。

妊娠中、授乳中はなるべく薬を飲みたくありませんよね。メープルシロップは抗酸化作用に優れたポリフェノールが50種類以上も含んでいるので、喉の痛みや咳などの症状を和らげる効果も。

喉が痛くて咳が出る時は、メープルシロップをお湯や紅茶など温かい飲み物に溶かして飲んでみて下さい。

メープルシロップが原因と間違われてしまうメープルシロップ尿症とは!?

メープルシロップ尿症と言う病名を聞いたことはありませんか?この病気のことを知っていて「メープルシロップのせいで病気になる!」と誤解している方もいらっしゃるようです。しかし、メープルシロップ尿症の原因はメープルシロップではありません。メープルシロップ尿症とは、先天性代謝異常症の1つなのです。必須アミノ酸を代謝するために必要な酵素が阻害されるため、身体の中に諸々の不要なものが溜まってしまい、脳症などの症状が引き起こされる病気を言うのです。

※尿がメープルシロップのようなにおいに
メープルシロップ尿症の赤ちゃんは生まれて24時間以内に汗や尿、耳垢からメープルシロップのような香りが漂うため、この病名がつけられました。新生児マス・スクリーニング検査で見つかることが多いものの、発見率は100%ではありません。この病気になると、2~3日で哺乳力がダウンし、体重も増えません。吐き戻すことも多くなり、昏睡状態に陥ることも。症状が急激に悪くなり、死亡することもあるので、油断することはできません。

以上、メープルシロップを赤ちゃんにあげることのメリットと注意点、ご理解いただけましたか。

赤ちゃんに良いからとあげすぎず、ほどほどにしていきましょう。

そして、赤ちゃんだけに限らず、大人から子供まで家族みんなで健康と栄養のためにメープルシロップを活用していきましょう。

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