目指せ週末養蜂家!

養蜂に挑戦2020年結果報告〜養蜂は成功したのだろうか?〜

更新日:

養蜂に挑戦2020年結果報告です

2020年の2月より準備を始め、日本ミツバチの養蜂に挑戦してきましたが、その結果を報告します。過去のブログに書かせていただいたように、5月には日本ミツバチの捕獲に成功したので、養蜂としては成功したといえます。しかし、最終目的のはちみつの採集までは至らなかったのです。半ば成功?いや失敗してしまったというのが本当です。残念無念。期待して読んでくださっていた皆さん、ごめんなさい。

結果は、10月の時点で日本ミツバチに「逃亡」されてしまうという最悪の結末になってしまいました。いや、最悪というのは、ミツバチが全滅して死んでしまうことなので、まだ逃亡なら何処かに引っ越して、どこかで女王蜂と新居を構えていてくれている訳ですからまだ救いです。しかし、完全に私の経験不足が招いたことだと反省しています。

日本ミツバチの逃亡とは?

日本ミツバチは何か気に入らない事があったり、巣の存続に危険が迫る時には逃亡してしまうのは良く知られています。かなり私も注意してその原因となる要素を排除してきたつもりでした。でもかなり経験を積んだ熟練養蜂家でも逃亡されることは頻繁に発生することらしいので、この経験を次に生かすしかないということでしょう。

日本ミツバチが逃亡する時には、次の巣を作るためエネルギーとしてそれまで貯め込んだ蜂蜜を全てお腹に入れて、巣に1滴も残らず持ち去ってしまいます。残るのは空っぽの巣のみ。それこそ集団脱走のように一斉に飛び立ってしまいます。大抵、一旦は近くの木の枝とかに皆んなが集まって蜂球という状態になり、そこから何時間か何日か偵察蜂が次の移動先を見つけるまでじっとしているので、それを見つけたら再捕獲のチャンスがあるものです。しかし知らない間に逃亡されては打つ手無し。せめて、次に安全な引越し先が見つかって生き延びてくれることを祈ってあげるだけなのです。

日本ミツバチ「逃亡」の原因は?

色々な原因が考えられるし、複数の要素が関連しあって逃亡に至るというのが正解だと思います。今回、私なりに分析すると。

●元々捕獲した蜂群(ほうぐん=女王蜂率いる日本ミツバチの群れ)の勢いが弱かった。つまり、数が少なく弱々しい集団だったこと。

●2020年の梅雨が長く、その間に蜜や花粉を集めることが難しく、結果、蜂群を強く育成することができなかった。

●蜂群が弱いところに別の天敵で巣を食べてしまう「スムシ」という蛾の幼虫が住みついてしまい、巣を食い荒らされてしまった。

●蜂群が強ければ蜂が自分達でそのスムシを追いやることもできたが、それができず巣を守ることを諦めてしまった。

●結果、巣を放棄し逃亡という選択をされてしまった。

という事なんだと思います。かなり専門的なお話になってしまい、知らない方にはチンプンカンプンですよね。要するに、ミツバチたちが弱々しくて天敵の虫に巣を追い出されてしまったという事です。

日本ミツバチの天敵は、この「スムシ」という虫の他に、よく知られているのが巣を集団で襲う「オオスズメバチ」、それに、ミツバチを全滅まで追いやることもある「アカリンダニ」というダニがいます。2020年は不思議にスズメバチの来襲はなく、アカリンダニに至っては薬品を巣に置いておいたので発生を防げていたと思います。

結果、消去法でスムシの発生が最終的原因となる訳です。それに逃亡後の巣をみるとこのスムシが大量に住みついていたのでそれも証拠です。写真をお見せしたい所ですが、ちょっとお見せするにはあまりにグロテスクなのでやめておきますね。

2020年日本ミツバチ の養蜂に挑戦の振り返りをしてみましょう

4月:待ち箱(ミツバチ を捕獲するための養蜂箱)を森の木陰と眼下を見渡せる丘の2箇所に設置。※待ち箱ルアーというフェロモン薬を仕掛ける。

●5月:見事、森の木陰の待ち箱で捕獲に成功。しかし、蜂群が弱い。県庁に養蜂届けを提出(これ必要です)。

●6月:天敵アカリンダニ対策でメントールという薬品を巣に仕掛ける。

●7月:長梅雨でミツバチが蜜を収集できないため砂糖水を差し入れる。

●8月:梅雨明けから活発にミツバチが巣箱を出入りする。暑さ対策をとる。

●9月:相変わらずミツバチの群れは元気に出入りする。内見(巣の中の点検)も問題無し。

●10月:初旬に逃亡を確認。

とこんな感じです。おおよそ6ケ月の間、お世話をさせてもらいましたがその間でやはり愛着というかペットのような感覚で接することができて不思議な感覚でした。雨が降れば「ああ、大丈夫かな〜」、天気になれば「ああ、蜜が集めやすくて喜んでるだろうな〜」って。

残された日本ミツバチの巣を点検すると!

日本ミツバチ達は全てのはちみつを持って逃亡してしまいましたが、巣は残りました。ほとんどがスムシにやられて捨てざるを得ませんでしたが、少し綺麗な巣を残すことができました。これを煮ると蜜蝋を取ることができます。

せっかくの機会なので、色々観察していると、あー、何かいるではありませんか。

そう、取り残されたミツバチの赤ちゃんが1匹。可哀想に。まだ幼くて巣から出られなかったから置いてきぼりにされたのでしょう。

まだ生きているようなので、急いでピンセットで救助してあげました。

自宅にあるはちみつを水で薄め、少し飲ませてみたら「口吻」と呼ばれる口のようなストローのような器官で飲んでくれてとても可愛く感じました。本当にミツバチの赤ちゃん!って感じです。

でも、仲間からはぐれ、お世話してもらえない環境では、生き延びられるはずもなく、

翌日まで命を保つことができませんでした。せめて一度ぐらいは空を飛ばせてやりたかったですが人間の私には所詮無理な事。

最後に蜜を飲ませてやれたことを良かったと思うしかありませんね(涙)。

まとめ

という訳で、2020年の日本ミツバチの養蜂に挑戦!は採蜜まで至ることができず失敗に終わりました。しかししかし、絶対に諦めません。2021年は万全の準備と対策でリベンジを図ります!絶対に採蜜のシーンを皆さんにお届けします!頑張ります!

という訳で3月からまた「養蜂に再挑戦2021」をスタートさせますので応援よろしくお願いしますね。YouTubeでもこの報告をUPしておきましたので、どうぞご覧ください。

ではまた!

-目指せ週末養蜂家!

Copyright© はちみつは太陽とみつばちからの贈り物 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.