季節は8月もはや中旬。猛烈な暑さです。そんな中、いつもの点検に養蜂箱を訪れると、なんとなんと!1匹もミツバチ達が出入りしていないではないですか!
もしかして、逃げ出した?新しい養蜂箱台を設置したのがお気に召さなかった?スズメバチの来襲を受けた?いろんな原因が思い浮かびます(涙)。
とにかく、養蜂箱の中を見てみなければと、急いでしたの板を引いて、携帯で撮影してみました。
ほっ。天井部分に黒い塊が見えました!ミツバチ達です。逃げてはいなかったようで、まずは安心しました。でもなんで?どうして蜜集めにみんな出かけないの?動けないのか!いろいろ心配になります。少し巣箱を開けて覗いてみると、みんな動き回っているので無事ではあるようなのですが・・・・
ミツバチが蜜集めに出かけない原因は何?
何せ、初めての養蜂経験なので突然のイレギュラートラブルにどうしていいのかわからないことだらけです。こんな時は、まずはグーグル先生を検索して聞いてみるのが一番。なんでも答えてくれますよね。
結果、一番考えられる原因は、スズメバチの来襲を受けて、怖くて巣から出られなくなってしまったのではないかということ。時期的にも十分あり得ます。他にも夏の暑さで弱っていたり、ダニに寄生されてしまったとかも考えられるようです。
しかし、夏の暑さなら、ここは木陰で涼しいし、もし暑かったら、みんな外に出て涼んだり、働き蜂が入り口で羽をばたつかせて、中に風を送る作業をしているはずなんです。
そして、ダニに寄生された可能性ですが、先月、ダニ対策でメントールの塊を天井に入れたばかりです。考えられません。
ということで、スズメバチに恐れをなして、養蜂箱に篭城しているのだろうという結論に。
原因がそうだとしても、ちゃんとスズメバチ対策の養蜂箱台を設置してあるので、箱の中にスズメバチが入って、巣を全滅させることは不可能です。そこは安心です。しかし、グーグル先生によると、このような場合、心配なのはミツバチ達が「この場所は危険だ!」と判断して、巣を放棄し女王蜂と集団脱走してしまう可能性があるらしいということです。そんなことになったら大変です。
ミツバチに夏の差し入れをすることに
集団脱走されないように、いったん自宅に戻り、対策を練ることに。思い至ったのは、ミツバチが外に出られなくてお腹が空いてしまうのを解決すること。つまり籠城中のミツバチに食糧支援です。差し入れです。
いろいろ調べると、砂糖水がいいということで、レシピもネットに出回っていました。Google先生には、なんでも載っていてすごいですね。
ここに載っていたレシピを紹介しますね。
●グラニュー糖200g
●水200cc
●食塩ひとつかみ
以上を、まず水をお湯にしてそこに砂糖をとかして液体にします。これ以上、砂糖の濃度が上がるとドロドロしすぎミツバチが吸うのにかなり負担がかかり良くないらしいです。また、はちみつも他の群れの集めたものを与えるとウィルスを媒介してしまう恐れがあるので避けた方がいいそうです(私は前回これをやっちゃいましたが・・・)。
この液体を容器に入れて養蜂箱の中に入れておく訳です。
差し入れの砂糖水を養蜂箱に投入!
砂糖水を与えるのも、いろいろコツがあるようです。
●一つ目のポイントは、ミツバチが砂糖水で溺れないように、砂糖水を吸うための止まり木のような場所を作ること。
●二つ目のポイントは、養蜂箱の中に砂糖水の容器を入れてしまうこと。でないと、他の巣のミツバチ達と取り合いになって殺し合う可能性があるらしいです。
そこで、私はこんなものを作りました。
プラスチックで部屋が小分けされているものを準備(これ実は冷凍カニグラタンコロッケが入ってたものです)。そして、よく肉とか入れて売られている発泡スチロールパックを短冊に切って、一つの部屋に2枚置いて行きます。この短冊が砂糖水の上に浮いて、そこにミツバチが止まり木代わりに止まり、蜜を吸いやすくなる訳です。あまり細いものだとミツバチが止まった時にクルッと回ったりひっくり返ったりしてミツバチが溺れてしまうのだとか。
人間で言うと、丸太乗り競争のようにくるっと回って水の中にぼちゃーんって落ちるようなものですね(笑)。
この容器にペットボトルに入れてきた砂糖水を入れて巣箱の中に入れてあげます。
ちゃんと砂糖水を吸ってくれるでしょうか?アリがきたりしないかも心配です。しかし、あとはミツバチ次第。頑張れミツバチ!
後で色々ググって調べてたら、発砲スチロールのものは、ミツバチがかじってゴミにしてしまうこともあるようで、できれば木の小さな板のようなものがいいらしいことがわかりました。先人の工夫ですね〜。みんな色々な問題に立ちむかい、試行錯誤して養蜂ノウハウを身に付けてきたんですね。
ミツバチが元気になることを願います。
もうこれでやるべきことは全てやり切ったつもりです・・・・・多分・・・。
ミツバチがこの砂糖水を吸ってくれたら、きっとお腹も満たされ、元気になって、また外に飛び立つ力が湧いてくるんじゃないかと期待してます。スズメバチは、しばらく様子を見ていましたが、しばらくは来襲してきそうにもありません。あとはミツバチが自力で復活することを祈るばかりです。