しっかし、本当に今年の梅雨は異常ですね。というか、ここ数年、毎年毎年「昨年より雨がすごい!」って言っているような気がします。ニュースでも、記録的な大雨、50年に1度の大雨、命の危険を伴う大雨などと、どんどんエスカレートして行っているのではないでしょうか。温暖化の影響で、日本が亜熱帯化してきているのも雨量に関係しているのでしょう。
雨が続くと日本ミツバチは巣作りも蜜集めもできず死活問題です
ミツバチにとって雨は天敵です。大粒の雨は5ミリ程度。わずか13ミリほどしかない日本ミツバチにとって雨は危険を伴うものなんです。
ですから雨が降っている間、ミツバチはじっと巣の中で雨が止むのを待ち続けます。私の日本ミツバチはこの5月に巣作りを始めたばかりなので、まで十分な量の蜜を巣に貯められていません。蜜の貯蔵があれば、皆でそれを食べれば命をつなぐことができますが、引越ししたてで、巣を作り始めた6月や7月にはまだ蜜が溜められていないので、長雨が続くのは本当に死活問題になってしまうのです。女王蜂が卵を産んでも、孵化した幼虫に餌をやることもできません。群れを存続させるには、はやく蜜を貯蓄するしかないのです。
もうかれこれ2週間以上雨が降り続いています。止み間には飛び出して急いで蜜集めをしているようですが、幼虫にも食べさせないといけないのに、働き蜂たちの分もあるのかとても心配になりました。
禁じ手かもしれないけどミツバチにはちみつを差し入れしてしまいました
あまりにもかわいそうで、いじらしくて、ついつい禁じ手の差し入れをすることにしました。
通常、ミツバチの巣に差し入れするのは、越冬の際に巣の中の蜜の量が少ないと判断した時で、その時には砂糖水や、その巣で取れたはちみつを与えるのが一般的らしいです。それに、市販の餌も売っているそうです。
私は勉強不足で、あまり知識の無い中で、ついつい市販のはちみつをあげてしまいました。それでもいろいろ考えて、品質の良い本当のはちみつがいいだろうと、非加熱で何の加工もしていない純粋はちみつを準備しました。あと、ミツバチが溺れないように、底の浅い容器を準備し、そこに山の水とはちみつを混ぜて入れ、木の枝を何本か浮かせておきました。ミツバチの止まり木代わりです。山の水にしたのは、水道水だと塩素がよくないような気がしたからです。いろいろ考えてはいたのですが・・・・・
後で調べてみると、実は他の巣で採れたはちみつを与えるのはあまり良いことでは無いみたいなんです。理由は、そのはちみつを介して病気をうつしてしまう恐れがあるからということらしいです。はちみつにウィルスや細菌が混入していたら大変です。念のため素性のはっきりした安心できるはちみつを準備したのですが、病気にならないことを祈るばかりです。
でも、反面、やはりはちみつを与えると元気になるそうですよ。本当は、その群れから採取したはちみつがいいそうなのですが、今年初めての養蜂なのでそんなものはありませんから仕方なかったんです。せめて砂糖水にすればよかったです。次は気をつけたいと思います。
どうぞ病気になりませんように(祈)。
雨ふる森の中のミツバチの巣箱はとても神秘的です
雨が降る森の中は緑が一層濃く感じられ、全ての葉が濡れているせいで光って見えます。とても幻想的で、まるで映画か絵画の世界のようです。絵本なら、きっと妖精が住む森といった感じでしょうか。皆さんにもお見せしたいぐらいです。
まとめ
今回、あまりにもかわいそうで、やってはいけないはちみつを差し入れしてしまう失敗をしてしまいました。人間には非加熱で本当に良い蜂蜜でも、ミツバチにとってはどうなのか?まで考えることができなかったのは大反省ポイントです。これから病気が出ないことを祈るばかりですが、同時に、もっともっと勉強してあげなければミツバチのお世話をする資格はない!と決意を新たにしました。皆さんもどうぞ見守ってください。
今回の雨の中の養蜂箱の様子を動画にしてみましたので、どうぞご覧ください。